人生の優先順位について考えてみる
最近、人生についていろいろ考える機会がありました。
もうじき40になるというのに、ぐうたらな人生を送ってきたものだなと反省しています。
「人生に無駄な経験はない」という慰めの言葉もありますが、どうせならば意味のある事をしたいです。
意味のないことをしていたとしても、それは「意味のある事をするために、あえて今は意味のないことをしているんだ」と胸を張って言いたい。 そのためにも、人生は何をすべきなのかを合理的に行動するための指針を考えてみました。
行動パターンの分類
まずは日々、人間が行動していることを分類します。
- 人生にとって価値のある事か
- やっていて楽しいことか
にという観点で分けています。
すると、4つの領域に分類することができます。日々の行動はこの4つのどれかに分類されます。
「人生にとって価値がある」とは
具体的な判断は個人の価値観によるので、この行動が価値がある/ないと決めつけることはできません。 ここでは汎用的に定義します。
「自分が理想とする人生を送るために満たすべき事柄」
少しぼんやりしているのでもう少し具体的に言うと以下のような感じです。
生きるために必要な、最低限満たすべきこと(例:衣食住、お金、健康 など)
より人生を充実させるために、できたらいいなと思うこと(例:贅沢、教養、名誉)
具体的にと言いつつ、あまり具体的ではないですね。でも汎用的に記載するとなるとこの辺りが限界かなと思います。
人によって、「お金」と言っても様々です。 資産家はすでに生きていくに十分なお金があるため、新たなお金は不要です。 資産家でなくても、年収300万円で満足する人もいれば、1000万円でも満足しない(足りない)人もいます。
よって、まずは自分自身の状況に照らし合わせて何があればいいのか、何ができるようになればいいのかを考える必要があります。
A:刑務所
人生にとって価値はあるが、やっていてつらい領域です。
何とか踏ん張りたいところですね。
私は昔、コンサルファームで働いていました。毎日死にそうでした。 あまり長い期間は働けませんでしたが、能力は上がりました。 その後の転職でも、この時の経験・実績が土台になっています。
結果的にはやってよかった。でももう一度やりたいとは思わない。そんな感じです。
B:天国
人生にとって価値はあり、やっていて楽しい領域です。
仕事だったら天職です。なかなかありませんが。 学生の時は、好きな研究ばっかりやって、成果(論文とか)や旅行(学会)が出てウハウハでした。 多分、天国だったんでしょう。
C:地獄
人生にとって価値はなく、やっていてつらい領域です。すぐやめましょう。
ちなみに、「ブラック企業に勤めているが死にそう。」というのは必ずしも地獄ではありません。 生きるためのお金はもらえます。つまりこの場合はAの刑務所ですね。(最低賃金を下回っていたら話は別ですが。)
一方、人によっては地獄です。
生きるために必要なお金すらもらえない:価値を満たさないので、この領域に該当します。
生きるためのお金は既にある:こちらもこの領域に該当しますl。
本当に価値がないことに本人が気づいているのであれば、既に撤退しているでしょう。 ただ、自分自身ではそうはなかなか気づかないところが人間の脆いところです。
D:竜宮城
人生にとって価値はないが、やっていて楽しい領域です。 あくまで息抜きとして付き合わないと身を滅ぼします。
最近私はゲームをよくやっています。しかし私の人生にとって、価値があるとは言えません。 強いて言うなら、プログラムに興味を持つきっかけになったくらいです。(ただし失ったものも多い。)
おとなしく、「私にとってゲームは価値がない」と認めざるを得ないようです。
ただ、これも人によっては該当します。
eスポーツで生計を立てている人:これはBの天国ですね
ゲーム友達がいる:人生の価値に「人との交流」があり、かつその手段がゲームであれば価値になります。
などなど。よって、「何が各象限に該当するか」は各自で考えてください。
我々はどのような行動をとるべきか
成果を最大化するために合理的な行動をとれると良い。 なかなか意識しないと自分自身では動けないので明確に書いておく。 本来は感情で動くのではなく、合理的に動くべきです。
とはいってもなかなかできないよね
とりあえずBの天国は除外します。ここは勝手にやるので考えなくてよい。
C、Dについては、「意識すること」。これだけでいいと思います。
「本当にこれって、意味のある事なんだっけ?」って思うだけでいいんじゃないかと思います。 特にCは、元々やりたくないことなので、すぐにやめることができるはず。 Dは、「意味がない。だけとやりたい」という葛藤とどうやってうまく付き合うかが肝心
Aは対処が難しいです。
刑務所暮らしをどうマネジメントするか。
突き詰めると、今回のテーマは「我々はいかに刑務所の領域と付き合っていくべきなのか。」ということなのではないか。
いくつか教科書的な対処を上げてみる。
楽しくする
AであったものをBにできれば楽しくなります。(あたりまえ)
どうやって楽しくするのか。 例えば仕事ならば、環境を変えるべく動く。(転職・異動・提案など)
合理化する
嫌いなことは変わらないにしても、関わる時間を短くして苦痛を和らげると楽になります。
仕事であれば
早く帰れるようにする。
仕事の後はさっぱり忘れて考えている(仕事に浸かっている)時間を短くする。
みたいな感じで対処する。
別の楽しいことでごまかす
辛いときにはストレス発散 本質的な解消にはなりませんが、辛いことを別の事でごまかす感じですね。
酒を飲んで愚痴を言う、別の楽しいことをして紛らわす
休みの日は、昼まで寝てその後ずっとゲーム
などなど
不要な存在にする
宝くじが当たればなぁ、、、そんなうまい話はありません。
結局のところ
ここまで書いておいてなんですが、この記事は具体的な解決策は書いてありません。
だた、事象を客観的に整理し考えられる施策を列挙しただけです。
でも、自分が置かれている状況を理解するだけでも、少しは落ち着いて行動ができるようになるかもしれないです。