ルレットで等間隔の穴が開けられる
レザークラフトで、小物を作る際にはルレットを利用するとクオリティが上がるという話です。
手間はかかりますが、菱目打ちよりも細かくかつ革の端に穴をあけることができます。具体的には、以下のように1mm間隔の穴を革の端1mmのところに空けることができます。
ルレットとは
裁縫道具の一種です。多分、誰もが家庭科の授業で見たことがあるでしょう。 とはいえ、名前は初めて知りました。
これはしるしをつけるために、布にカーボン芯を置き、その上からころころ転がして使う道具です。 回転する部分は突起がついており、そこに圧力がかかります。 革は硬いものを押し付けると後が残りやすいため、ルレットを転がせばそのあとが残ります。
作業にあたって準備するもの
ということで実践しましょう。以下の道具があれば簡単にできます。
- ルレット
- 千枚通し:なるべく先端が細いもの
- 革:ヌメ革がやりやすいです。
道具は100円ショップで手に入れることができます。 革はお好きあものを入手してください。
作業の手順
- 革を2枚重ねる(接着しておくとやりやすい)
- 定規を革に当て、ルレットを押し付けて転がす
- ついた跡に千枚通しを使って穴をあける (垂直になるように丁寧に行ってください。)
菱目打ちと比較した時のメリット
細かい縫い目になる。
手持ちの菱目打ちでは2.5mm間隔。一方でルレットは1mm間隔で穴が空けられます。その分、縫いの工数も増えるので、バッグなどを作成する事はしたくないですが。 財布くらいまでなら許容範囲です。
革の端1mmが縫える。
菱目内では固い革に穴をあける際に、位置が端であればあるほど割けてしまいやすくなります。 千枚通しであれば、細い穴を開けることができるため、そのリスクを下げられます。 ただし#20程度までの糸を使う場合のみです。太い糸を通したい場合は当然大きな穴を空ける必要があります。
穴を空ける音が静か
ゴムハンマーでたたく必要がないので、静かです。夜間でも作業できます。
一方でデメリットは手間がかかることと、穴あけが慣れないと裏面の穴が曲がってしまうことです。大物で楽したいなら菱目打ちですね。 あと、柔らかめの革にはルレットの跡が残りづらいので。強めに押し付けたり、早めに作業をする事に注意をしてください。